NewJack拓郎=五星戦隊=梅田凡乃さんの他の音楽

NewJack拓郎=五星戦隊=梅田凡乃

1
今日の再生数
この曲
トップリスナー
5ミニッツ・ドラマ『美郷ちゃんと高山さん(リターンズ)』 / NewJack拓郎=五星戦隊=梅田凡乃
カウントにはログインが必要です
※集計はログインユーザーのみ、10回以上の再生で表示されます
5ミニッツ・ドラマ『美郷ちゃんと高山さん(リターンズ)』.mp3
ダウンロードは許可されていません
『美郷ちゃんと高山さん(リターンズ)』▼再生ボタンは下にあります
大城美郷(22)大学生(及川奈央)
高山健吾(35)会社員(NewJack拓郎)
作:RONIN 演出:梅田凡乃

○高山の会社のオフィスビル前

街の雑踏。
高山「あれ?」
美郷「(少しわざとらしく)え?」
高山「そうですよね?」
美郷「(気づいた様子)あぁ~あぁ、はい、はい。」
高山「私がわかりますか?」
美郷「はい。あのときはどうもありがとうございました。」
高山「いや、あんなに小さな傘で、出すぎたマネをしました。」
美郷「そんな、全然。‥‥あのあと、傘に入れていただいたことを友達に話したら叱られちゃって。」
高山「どうしてですか?」
美郷「連絡先、ちゃんと聞いてお礼するべきだって。」
高山「いえいえ、そこまでには及びませんよ。あの時は、とても嬉しい気持ちにさせてもらいましたしね。」
美郷「私もすごく嬉しかったです!」
高山「え?」
美郷「(どぎまぎして)あ、いや、あの‥‥、というか。」
少し間
高山「それにしても、まさかもう一度会えるとは。」
美郷「ほんとに偶然ですよね。」
高山「偶然でしょうか。」
美郷「え?」
高山「なにごとも必然です。」
美郷「(つくり笑い)難しく考えるんですね。」
また少し間
高山「私に会うために、わざわざ来てくれたのでしょ?」
美郷「は? そんなことないです。」
高山「そうですか。勘ぐりはいけませんね。失礼しました。」
美郷「いえ‥‥、でもどうして?」
高山「根拠はその大きな傘です。」
美郷「はぁ。」
高山「買ったばかりでしょ?」
美郷「(焦る)どうしてわかるんですか!」
高山「いや、値札がついてます。」
美郷「あ!」
高山「あのとき、別れ際に、大きな傘をお持ちだとおっしゃっていたので。」
美郷「(どぎまぎ)あ、家にあります‥‥。これはこれでたまたま今日、振りそうだから買ったんです。大きな傘しかなくて‥‥って言い訳することないんですけど。‥‥あの、今日は、雨、降らないんですか?」
高山「そうですね、曇り空がずっと続きそうです。」
美郷「残念。そうですか‥‥。」
高山「私は嬉しいです。」
美郷「え?」
高山「面白い。あなたは残念なのに、私は嬉しくなってる。」
美郷「(戸惑い)はぁ。」
高山「曇りでも雨でも、私は嬉しい。なので、雨さえ降れば、あなたも私も嬉しい気持ちになる。しかし、雨は降りそうで降らない。せっかく傘を買ったのに。」
美郷「あ、そんなんじゃなくて、私も嬉しいです。‥‥曇りなのは、残念だけど、あきらめました。」
高山「あきらめるとは?」
美郷「(微笑み)次にかけます。」
高山「次?」
美郷、意を決して。
美郷「偶然じゃありません。」
高山「え?」
美郷「私、あなたがここの会社の人だって知ってました。」
高山「え? どうしてですか?」
美郷「ふふふ。私にも不思議な力があるんですよ。」
高山「超能力の類ですか?」
美郷「ええ。」
高山「それは凄い!」
美郷「嘘です。」
高山「え?」
美郷「ごめんなさい。あの、‥‥なんというか、気持ち悪いですよね?」
高山「なにがですか?」
美郷「会社知ってるとか‥‥、待ち伏せみたいで。」
高山「まさか。再会できて嬉しい。それだけです。」
種明かしする美郷。
美郷「その社章。‥‥御社のバッジですよね。」
高山「はい。うちの会社のロゴです。」
美郷「私、記憶術を使って、一瞬でも、一度見たものは脳にストックできるんです。」
高山「(感心)はぁ、そうなんですかぁ。」
美郷「ごめんなさい。また嘘をつきました。」
高山「え?」
美郷「あの後すぐ、そのロゴ、忘れないように急いでメモして、で、ネットで探しまくりました。」
高山「‥‥それはまた、大変だったでしょ。」
美郷「(苦笑い)そうなんです。」
高山「あなたはよく嘘をつきますね。」
美郷「え(戸惑い)? ああ‥‥ごめんなさい。恥ずかしくてつい。すみません。いやだ、すみません。」
高山「(制して)あなたの嘘は、人を幸せにする嘘ですね。」
美郷「あ‥‥そうですか? えへへ。」
高山「やはり、すべては必然でした。ありがとう。」
美郷「あの私、もう雨が降らなくても嬉しいです。もう残念じゃなくなりました。」
高山「ん? ん? あれ?」
美郷「はい?」
高山「ちょっと様子が変わったかな‥‥。」
美郷「何がです?」
高山「いや‥‥天気がですね。雨、降るかな‥‥。」
美郷「ほんとですか!?」
高山「うーん‥‥難しい天気だなぁ。やっぱりここには降らないか‥‥。」
美郷「あ、日が差してきちゃった‥‥。」
高山「ここから少し離れたところでは、雨が降ってるんですがね。」
美郷「そうなんですか? こっち、晴れてきたのに。」
高山「ええ。だから、もうすぐ虹が出ますよ。」
美郷「虹? 虹までわかるんですか!?」
高山「ええ。ほら、あそこ。北東の方角です。」
美郷「わぁ! ほんとだぁ! おっきな虹だぁ! きれい。なにかいいことあるかなぁ。」
高山「あはは、虹といいこととは関係ありませんよ。」
美郷「いえ、きっと関係あります。雨も虹も、素敵な出会いと関係があります。」
高山「(微笑み)」
美郷「今度こそ。‥‥雨が降るとき、ちゃんと教えてください。‥‥この大きな傘で迎えにきます。」
高山「‥‥ええ。喜んで。」
00:00
5:0
5ミニッツ・ドラマ『美郷ちゃんと高山さん(リターンズ)』
auto
53 repeat
「#テキスト」で自動的にタグになります。スペースで区切ると複数のタグを同時に登録出来ます

コメント

    コメントはまだありません。

関連音楽 (powerd by google)